Refrigerant Subcooling Coil

冷媒過冷却省エネ装置室外機の凝縮器の後に取り付け、冷媒の液化を進めて圧縮機の仕事を減らす

冷媒過冷却省エネ装置は凝縮器出口に接続するスパイラル状の冷媒管です。完全に液化していなかった冷媒を、膨張弁に入る前により完全に液化させることで、室内機や蒸発器の冷凍能力が上がり、圧縮機の運転時間が短くなります。電気も水も可動部品も不要で、空調・冷凍冷蔵設備・遠心式以外のチラーに対応します。

消費電力 0電気も水も不要
10~20%メーカー実績の年平均
約 4 時間10 馬力 1 台の設置
メンテ不要可動部品なし
概念図:冷凍機システム内の設置場所(系統図全体を見る)
E環境

ESG の位置づけ:E(環境)に対応DEYly の ESG の考え方 →

説明できる効果
冷媒の液化率と冷凍能力を高め、圧縮機の運転時間を短縮。空調・冷凍設備・チラーの電力を削減します(E)。
主張の範囲
節電率は機種・負荷・外気温によって異なります。切替弁を追加すれば同じ時期に装置あり・なしを切り替えて比較でき、データは現場の実測で判断します。

How it worksなぜ冷媒を「過冷却」すると省エネになるのか?

凝縮器を出た冷媒は、理想的にはすべて液体になっているべきですが、実際には一部が気体のまま残ることがよくあり、外気温の高い夏ほど顕著です。液管に気体が混ざると、室内機で吸収できる熱が減り、圧縮機はより長く運転することになります。本装置は凝縮器出口に接続するスパイラル状の銅管です。冷媒はスパイラル管の中で遠心力によって内側の気体と外側の液体に分かれ、管壁に沿う液体は放熱しやすいため液化が進み、飽和温度以下(過冷却)まで下がることもあります。その結果、冷凍能力が上がり、圧縮機の仕事量が減ります。

  1. 01凝縮器出口気液混合の冷媒がスパイラル管に入る。
  2. 02遠心分離旋回流の遠心力で液は外側、ガスは内側に分かれる。
  3. 03液化を促進管壁に沿う液は放熱しやすく、液化が進み過冷却がつく。
  4. 04能力向上蒸発器へ送る冷媒の吸熱能力が上がり、設定温度に早く到達。
  5. OK圧縮機の仕事が減る運転時間が短くなり、電力と契約電力も下がる。

装置自体は冷媒の通り道にすぎず、モーターもなく、電気も水も使いません。冷暖房兼用機では暖房時にも機能します。

Resultsどれくらい節電できるか?

メーカーは 2018 年以降、700 台を超える設置実績を積み重ねています。設備の種類によって、通年平均の節電は約 10~20%。周囲温度と室内負荷が高いほど効果がはっきり出ます。

−20%

自動車工場の空調

5~11 月の電力量が 184,814 kWh から 148,095 kWh に減少。月ごとに 12.6~25.3% 削減。

メーカー実績・日本の自動車工場
−12%

サーバールームの空調

空調 5 台のうち 3 台に設置し、7~10 日ごとに装置あり・なしを切り替えて比較。年平均 12%、最大 23% の削減。

メーカー実績・自動車部品工場
−32.8%

クリーンルームのチラー

圧縮機 22 kW のチラーで 1 時間あたりの電力量を比較。

メーカー実績・精密化学工場
−27%

契約電力(デマンド)

プロセス冷却用チラーで、設置後にデマンドが 400 kW から 292 kW に。

メーカー実績・インキ製造工場
外気温が高いほど COP の向上が大きい(メーカー試験)
外気温15℃20℃25℃30℃
設置前 COP2.902.802.712.62
設置後 COP3.283.213.153.09
向上率13.1%14.6%16.2%17.9%

COP(成績係数)=冷凍能力÷消費電力で、値が高いほど省エネです。外気温が高く空調の運転時間が長い台湾の夏は、まさに効果が出やすい条件です。

Compatibility対象となる設備は?

圧縮機出力 2.25 kW 以上で、一般的なフロン系冷媒を使う空調・冷凍冷蔵設備・チラーに対応。空冷・水冷のどちらでも使えます。

対象

  • オフィス・店舗・サーバールーム・電気室の個別空調・パッケージ・ビル用マルチ
  • スーパー・物流倉庫・食品工場の冷凍冷蔵設備
  • 工場のプロセス用やクリーンルーム用のスクリュー・スクロールチラー(空冷・水冷)
  • 冷媒 R410A・R32・R407C・R404A・R134a・R22 など

対象外

  • 遠心式(ターボ)冷凍機
  • 吸収式冷凍機
  • アンモニアや CO₂ 冷媒を使う設備
  • ホットガスバイパス方式のチラー

遠心式冷凍機の省エネは、凝縮器のスケール管理から取り組めます。冷凍機チューブ自動洗浄装置をご覧ください。

Verification本当に節電できたかをどう確かめる?切替弁を 1 組追加するだけ

空調の省エネで一番難しいのは証明です。今年が去年より減ったのは、単に涼しかっただけかもしれません。本装置はオプションの切替弁で冷媒を「装置あり」と「装置なし」の 2 経路に切り替えられ、同じ時期・同じ天候で交互に切り替えて比較できるため、前年比較や外気温補正は不要です。

電力見える化メーターで電力を記録すれば、切替前後の差が一目でわかります。検証方法の原則は空調の省エネ効果の検証方法をご覧ください。

Specifications仕様

冷媒過冷却省エネ装置の仕様
項目仕様
寸法(長さ×幅×高さ)770×235×80 mm(圧縮機 2.25 kW~)/900×270×80 mm(7.5 kW~)/1,030×300×90 mm(15 kW~)。その他のサイズはお問い合わせください
材質JIS 規格の冷媒用銅管
電源不要
対応冷媒R404A・R407C・R410A・R134a・R22・R32 など
使用温度−10~50℃
耐用年数13 年
オプション試験用切替弁
保証本体 1 年。製造物責任保険に加入済み

Implementation導入方法

  1. 01現地調査機種・冷媒・圧縮機出力・配管位置を確認。
  2. 02見積と日程台数と馬力に応じて見積と施工日程を提示。
  3. 03取付工事凝縮器出口の液管に接続。10 馬力 1 台で約 4 時間、営業に影響なし。
  4. 04切替検証切替弁オプションで、同時期に交互切替して電力を比較。
  5. 05展開導入データをもとに他の機器への追加を判断。

既存設備がメーカー保証期間中の場合は、保証期間満了後の取り付けをおすすめします。ご依頼から完工まで約 20 日~1 か月で、台数と現場の状況によります。

FAQよくある質問

冷媒過冷却省エネ装置とは?

空調室外機やチラーの凝縮器出口に接続するスパイラル状の冷媒用銅管です。冷媒はスパイラル管の中で遠心力により気体と液体に分かれ、管壁に沿う液体は放熱しやすいため液化が進みます。冷凍能力が上がり、圧縮機の運転時間が短くなって節電につながります。

取り付けると既存の空調やチラーを傷めませんか?

装置は JIS 規格の銅管でできた冷媒の通り道にすぎず、可動部品はありません。メーカーではこれまで装置が原因で本体が故障した例はなく、製造物責任保険にも加入しています。本体がメーカー保証期間中の場合は、保証期間満了後の取り付けをおすすめします。

メンテナンスや電力は必要ですか?

不要です。装置は電気も水も使わず、溶接部の漏れや外力による破損がない限り、設置後は基本的にメンテナンス不要で、運転コストもかかりません。

遠心式冷凍機に取り付けられますか?

取り付けられません。遠心式(ターボ)・吸収式冷凍機、アンモニアや CO₂ 冷媒を使う設備、ホットガスバイパス方式のチラーは対象外です。遠心式冷凍機は、凝縮器のスケール管理から省エネに取り組めます。

取り付けにはどれくらい停止が必要ですか?

馬力によります。10 馬力 1 台で約 4 時間、2.25 kW 機で約 3 時間。営業時間外の施工にも対応できます。

本当に節電できたことをどう証明しますか?

オプションの切替弁で冷媒を「装置あり」と「装置なし」の 2 経路に切り替え、同じ時期・同じ天候で交互に電力を比較できます。去年と今年を比べたり外気温補正をしたりする必要はありません。

省エネデータはメーカーが提供した実績と試験によるもので、実際の効果は機種・負荷・外気温・運転条件によって異なります。

Let's talk

現場の課題は、まず評価してから決める

設備・生産ライン・起きている状況をお聞かせください。現状を把握したうえで、初期評価と提案をお出しします。