
反射フィルム
金属屋根、搭乗橋の屋根、配電盤、コンテナの外面に。平滑面にも粗面にも施工でき、マットシルバーとホワイトから選べます。
- 日射反射率 約 83%
- 放射率 >90%
- 厚さ 180 μm
放射冷却フィルムは屋根・筐体・ガラスに貼るフィルムです。日射を反射すると同時に、熱を 8~13 μm の赤外線として大気を通り抜けて宇宙へ直接放出します。遮熱塗料と違い、電気を使わずに表面温度を外気温より低くできるのが特長です。空港の搭乗橋、高速鉄道駅の屋根、変電設備、穀物倉庫などで使われており、国際空港の搭乗橋では年間 44% の節電を実測しています。

ESG の位置づけ:E(環境)に対応DEYly の ESG の考え方 →
太陽の表面は約 5,500℃、地球は約 25℃、宇宙空間は約 −270℃。晴れた夜が特に冷えるのは、地面の熱が赤外線として大気を通り抜け宇宙へ逃げるからで、これを放射冷却といいます。放射冷却フィルムはこの現象を昼間に再現します。日射を反射しつつ、熱を 8~13 μm の赤外線として放射。この波長帯は大気にほとんど吸収されないため(「大気の窓」と呼ばれます)、熱は宇宙へ直接逃げていきます。出ていく熱が入ってくる熱より多ければ、表面は外気温より低くなります。

光を通さない屋根や筐体には反射フィルム、採光を残したいガラスには透明窓用フィルム、形が複雑でフィルムを貼りにくい鋼構造物やタンクには冷却塗料。

金属屋根、搭乗橋の屋根、配電盤、コンテナの外面に。平滑面にも粗面にも施工でき、マットシルバーとホワイトから選べます。

ガラスカーテンウォール・天窓・採光ドームの内側または外側に。採光を保ちながら日射熱を遮り、窓際の暑さを和らげます。

水性アクリル系。ステンレス・炭素鋼・コンクリートなどの下地に対応し、タンク・鋼板屋根・外壁・変電設備に使われます。
ほかに冷却生地(テント・日よけ・車両カバー)や膜構造用の ETFE 材料もあり、案件に応じてご相談いただけます。
以下はメーカーがモデルハウス・プレハブ・小型倉庫で行った比較実測です。同じ建物を施工あり・なしの 2 棟用意し、同時に測定しました。
モデルハウスで空調を使わない場合、屋根外表面は最大 34℃、室内は最大 16℃ 低下。
メーカー実測・比較棟同じモデルハウスで空調を使って比較すると、平均節電は約 57%、1 日の最大は 63.4%。
メーカー実測・比較棟小型倉庫に反射フィルムを貼ると電力量は 18.04 → 9.05 kWh。冷却塗料では −31.6%。
メーカー実測ガラスドームに透明窓用フィルムを貼ると、平均放射温度は 33.7 → 26.4℃、温熱的な不満は 28% → 5%。
メーカー実測・外気 35℃| 測定位置 | 一般的なプレハブ | 放射冷却フィルム施工 | 温度差 |
|---|---|---|---|
| 屋根表面 | 61.2℃ | 36.3℃ | −24.9℃ |
| 室内の天井 | 48.6℃ | 37.2℃ | −11.4℃ |
| 室内の空気 | 42.5℃ | 33.1℃ | −9.4℃ |
モデルハウスの節電率は、小さな建物で屋根が外表面に占める割合が高い条件で測ったものです。一般的な工場やビルでは節電率は低めになるため、試験施工の測定結果で判断してください。
放射冷却が最も効くのは、一日中日が当たり、熱が室内や設備に伝わる表面です。以下は各種現場での実際の施工結果です(現場名は匿名)。




シンガポールのある国際空港の搭乗橋で、屋根外表面が 20~35℃ 低下し、2 年連続で年平均 44% の節電。日本・ドバイ・中国の空港でも施工されています。
空港側の実測事例の詳細 →



オフィスビルのガラスに透明窓用フィルムを貼ると、外気 38℃・空調 26℃ で窓際の温熱的な不満が 40% から 5% に。ガラスドームの平均放射温度は 33.7 → 26.4℃。
メーカー実測・温熱快適性指標事例の詳細 →
中国のある新設高速鉄道駅で金属屋根全面に反射フィルムを施工。グリーンビルディングの省エネ策の 1 つとして採用されました。
メーカー実績
遮熱塗料や断熱材は熱を吸いにくく、伝わりにくくするもので、日なたでは温度が外気温より高いままです。放射冷却材料は熱を積極的に逃がします。メーカーが東京で金属板を同時比較したところ、フィルムは他社品より 5.9℃、塗料は 3.7℃ 低くなりました。
| 比較 | 遮熱塗料(遮熱) | 断熱材(断熱) | 放射冷却フィルム/塗料 |
|---|---|---|---|
| 原理 | 日射の一部を反射 | 熱伝導を遅らせる | 日射を反射+熱を宇宙へ放射 |
| 日射下の温度 | 外気温より高い | 外気温より高く、熱がこもりやすい | 外気温より低くなり得る |
| 消費電力 | 電力不要 | 電力不要 | 電力不要 |
| 冬季 | 影響は小さい | 保温効果あり | 暖房電力がわずかに増加(メーカー実測で 3.2% 以内) |
| 項目 | 反射フィルム | 透明窓用フィルム | 冷却塗料 |
|---|---|---|---|
| 厚さ | 180 μm | 58 μm | 総膜厚 約 120~160 μm |
| 8~13 μm の放射率 | >90% | >90% | 約 90% |
| 日射反射率 | 83% | 31% | 86% |
| 日射透過率 | 0% | 53% | — |
| 可視光透過率 | 0% | 70% | — |
| 遮蔽係数 | — | 0.66 | — |
| ロール幅 × 長さ | 1,225 mm × 50 m | 1,520 mm × 30 m | 下塗り+中塗り+上塗りの 3 工程 |
| 色/光沢 | マットシルバー、ホワイト | 透明 | ホワイト |
仕様は改良により変更される場合があります。数値は測定値であり保証値ではありません。
放射冷却フィルムは屋根・筐体・ガラスに貼る表面材料で、日射を反射すると同時に、熱を 8~13 μm の赤外線として大気を通り抜けて宇宙へ直接放射します。出ていく熱が入る熱より多いため、電気を使わずに表面温度を外気温より低くできます。
建物の条件によります。シンガポールのある国際空港の搭乗橋では 2 年連続の実測で年平均 44% 節電、日本のある空港の連絡通路では年間約 30% の節電と推定、メーカーのモデルハウスでは空調使用時の平均節電が約 57% でした。一般的な工場やビルでは比率は低めになるため、まず試験施工で測定することをおすすめします。
わずかに増えますが、ごく小さな幅です。メーカーが冬季(外気 0~12℃、室内暖房 21℃)に比較したところ、施工したモデルハウスの暖房電力の増加は 3.2% 以内でした。冷却能力は温度の 4 乗に比例するため、外気温の低い冬は放熱能力が自然と小さくなるからです。
遮熱塗料は熱の吸収を減らすもので、日なたでは温度が外気温より高くなります。放射冷却材料は日射を反射するだけでなく、熱を積極的に放射するため、外気温より低くできます。メーカーが同条件で金属板を比較したところ、フィルムは他社品より 5.9℃ 低くなりました。
透明窓用フィルムで対応できます。可視光透過率は約 70% で、採光を保ちながら日射熱の一部を遮ります。ガラスドームの実測では平均放射温度が 33.7℃ から 26.4℃ に、温熱的な不満が 28% から 5% に下がりました。
晴れて空が見えるときに最も効果的です。曇りの日は日射も放熱も減るため効果は小さくなります。夜は日射がなくても、表面は熱を放出し続けます。
データはメーカーの実測と各現場の実績によるもので、実際の効果は日射・天候・設置位置・建物の条件によって異なります。